テスト一週間前になると、歌名高校では
全部活の活動が停止になる。
星奈と学校で
「一週間も吹けなくなるのは辛いね。」
って話してた。



今日も学校疲れたな...

学校から帰って二時間。もう6時になる。
そんなことを思いながら
テスト勉強をしていた。
眠気が...

ウトウトし始めたその時。



ガラガラガラガラ!!!

「みおーん!」

「わっっ!!!」

なに?!?!

「勉強教えてっ」

目の前には切羽詰まった永遠の顔。

なんで目の前に永遠がいるのよ?!
え、ここ私の部屋だよね?!

一瞬何が起こってるのか分からなかった。



まぁ、もう大分としっかり頭も
回るようになってきたけどね。
状況も整理して理解した。

「なるほど」


「ん? あ、勉強教えて!」

「まず、永遠、あんたね.....

人の部屋に勝手に入るな!!!」


私達もう高校生だって!
小さい頃とは違うんだから!!



私がそう言ったら、永遠はいつもみたいに
「美音が怒った!」とか言って逃げ出すと
思ってたのに。


「ごめんごめん。」


永遠は少し笑いながら
そう言って少し私の頭を撫でた。



きゅん..........



まただ。
最近、永遠は少し大人になった。
追い掛けっこもしなくなった。
私が怒ればなだめてくれる、私が泣けば慰めてくれる、私が笑えば一緒に笑ってくれる。


前までとは違う。


前より背が伸びた、
前よりかっこよくなった、
前より優しくなった。


永遠といるとドキドキして目が見れない。



どんどん大人になっていく、

どんどんかっこよくなっていく幼なじみ。




少しの焦りと共に私の中に芽生えたのは、

.........永遠への恋心だった。