風がふく


親の反対を押し切り、
一人日本に残ることにした俺。
うちは二世帯住宅だから、家には祖父母がいるし、事実上、一人ではないけど。

なぜ残ることにしたかというと...美音だ。

「アメリカに行くことになった。」

言った時の美音の顔。昔から変わらない。

「そっ.....か....」

小さいころから同じ、寂しい時にする顔。



.........守りたくなるんだ。

一緒にいてやりたい。
一緒にいたい。

そう、思った。

...だから残ることに決めた。





「.........永遠?」

俺を見上げる美音の顔。


やっぱ......かわいい。

自然と顔が赤くなる。




俺がアメリカに行かなかった理由はもう一つ。


美音をほかの男に取られたくない...
こんな可愛い顔を他に見せたくない。

まだ気持ちも伝えてない。

なのに帰って来た時に他の男と
幸せそうにしてる美音なんて見たら
きっと俺は立ち直れないから。



俺は小さい頃からずっと............




「ーーっ!学校行くぞっ」

「うんっ」





美音のことが好きなんだ。







ーーーーー。



戻ってきた幸せな日々。




でもこの時、
俺は美音に言っていないことがある。