え、付き合う……? それは全然考えてなかった。だって……付き合うって付き合うってことでしょ?
ビーグルと私が?!
ビーグルと付き合う……付き合ったらキス? ビーグルと?
付き合ったらセックス? ビーグルと?
…………有り得ない! それは絶対に有り得ない!
「……無理」
「……ですよ、ね」
落胆しているビーグルを見ると慰めてあげたい衝動に駆られるけどそれをできる立場にない。私は立ち尽くし、座って落胆しながら紅茶を見つめているビーグル。そんな彼をどうすることもできずに上から見下ろしていた。
「でも……俺、振り向いてくれるまで待ってますから!」
……結構、しつこいんだね、君。心配して損した。
「……勝手にすれば」
「勝手にします!」
私の言葉にぱあっと顔を明るくしたビーグルに私は盛大なため息をついた。



