別れたくなかった。 けれど別れるべきだった。 あたし達は幸せすぎた。 あの幸せを胸にあたしはこれから一生生きて行こう。 この暗闇の中で。 あの幸せを、この中に溢れさせよう。 決意を胸に、目を閉じた。 朝、目を覚ますと、そこには誰もいないことを考えないようにして。 ただただ目を閉じ眠った。