lastらぶ

―キーンコーンカーンコーン

授業が終わった…。

「今日、私用事あるから先帰るわー ばいばい☆」

『ぅん 分かったぁ バイバイ☆』

よかったぁ…

とホッとしてる自分がいる。

そんなところも最悪だなって思う…。


校門を出ると、流麻先輩がいた。

「よっ!」

『はぃ…!』

「何だその反応!?」

『いえ…なんか…なんていえばいいのか分からないので…』

「まぁいぃゃ!帰ろうぜ!!」

待っててくれたんだ…

先輩…。

「こいつも一緒だけどいい?」

………?

………。。

那岐先輩…


「お前らー幸せそうで良かったわ!」

「そんなことないわー!なっ厚知?」

那岐先輩に見惚れすぎて…

久しぶりに見た那岐先輩に、ドキドキしてる…

ときめいてる…

先輩の一言一言に…



「おーい?厚知?」

『あっ…はぃ…』


どっか、違う世界に行ってるような…感じに陥った。





たまに耳に入ってくる、流麻先輩の声…

私に問いかける声…


那岐先輩が私に話しかけてくれることはなかったけど、

こんな近くで歩いてる…



前の夢だったんだよね…

那岐先輩の隣で歩くの…。