夕方5時ごろ
綾香が目を覚ました。
綾香「おかあさん」
母「綾香ちゃん、起きたの。」
綾香「うん。」「ねぇ、おかあさん。」
母「なぁに?」
綾香「恋をするって、どんな感じなの」
母「そうね、頭が真っ白なって、空を飛んでいる感じかなぁ。」
綾香「ふ~ん、そうなんだぁ。」
・・おかあさんは、綾香の気持ちが痛いほど、分かる。
綾香も、色々と楽しい事を、したいはず。
恋人も、欲しいはず。
そして、たくさんの想いでを、作りたいはず。
おかあさんの目からは、涙か。
綾香「おかあさん、どうしたの。」
母「ううん、何でもないよ。」
綾香は、ベッドから窓の外を見上げている。
綾香・・・友達が欲しい、恋人が欲しい
そして、たくさんの想いでを作りたいなぁ。
綾香の目からも、涙が流れ落ちた。