* 竜の眠る国 *




“……ユウナ”


「え… 竜さん?!」



 探していたその声に、慌ててその腕から逃れた。




「おい!その先は…っ」



 走り出した私を追いかける兵士。

 私はかまわず、小枝に傷つけられながら先を進んだ。




“そなたは無茶をする”



 私の目の前には、先ほどの竜。


 蛇と同じ姿だけど、目の横にある羽のようなそれを見ると、蛇とは異なる物であるのが分かる。




「あなたを捜してたの」



 見上げて微笑むと、竜は頭を下げてきた。



「おい…っ 危険だ!」



 兵士の声に、ガルーダは頭を上げた。



“ほう…。
 そなた、妾に剣を向けるか……?”



 先ほどの兵士が剣を持ち私の前に立つ。

 それを見て、面白そうに竜は笑った。