* 竜の眠る国 *







 あんなに大きな体を瞬時に消せるわけがないのに。


 どうして見つからないの……?




「ガルーダ……どこ?」



 探す私の足音と、私を追いかける兵士の足音が森に響く。


 その音に驚いた鳥達が、木から一斉に飛び立った。




「おい、これ以上離れるのは危険だ」



 後ろから声がした、瞬間―――


「危ない…!」
「きゃっ」


 いきなり腕を力強く引っ張られ、視界が真っ暗になった。




「な…っ」

「静かに!」



 私は兵士に守られるように、抱き締められていた。


 声を出すなと口を手で塞がれる。
 しかも、力強く抱き締められて、少し苦しい。