* 竜の眠る国 *





“ユウナ……そなたは姿を隠した方がいい”


「――あなたまで…!」


 私と彼のやりとりに、竜までもが私をどこかに連れ出そうとした。


 ……でも。全てが見知らぬ事だらけの私には、全部教えて欲しい。



「私に隠し事しないで…!」



 不安なの……




 誰も知らない世界で、何を信じていいのか分からない今。


 動物達と竜、そして、銀の王子しか、私には―――…



「ユウナ……」


 不安で泣き出した私に、彼は掴んでいた腕を放した。



「なん、で…っ 私を追いやるの…!

 ヒック……わ、私を一人にしないでよ…」



 泣きじゃくる私に、彼は手を伸ばした。