* 竜の眠る国 *






“世継ぎの王子よ……

 時来たれば、全てが繋がる。

 今はユウナと共に城へ帰るがいい”



 彼は、その青の瞳いっぱいに私を映したまま身動き一つしなくて。

 私は堪えられず、逃げるように目を背けた。




「……分かった。あなたの云う通りにしよう。

 だが、その前に―――」


「シオン様」

「ユリアン……来たな」

「はっ ……姫君もご一緒でございます」


「? 何が来たの?」

「……君は姿を隠した方がいいな」

「え…? どうゆう事?」

「説明してる時間がない」

「は…? ちょ、ちょっと!」



 いきなり腕を掴みスタスタ歩き始めた彼に、私の足はもつれそうになる。