* 竜の眠る国 *






“それを傷口にかけるがいい……”



 言われたように、彼の腕の傷にゆっくりかけていく。


 すると、彼の傷が見る見る塞がっていった。




「……すごい!」



 まるで魔法のようなその現象に、私は興奮して何度も傷痕とガルーダを見た。

 でも、当の本人はあまり驚きもせず、淡々と血の付いた包帯を外していく。



「聖竜……彼女も、王族の血を引いているのか?」



 思い出したように問いかける彼。

 少しも動じない彼に、私は信じられないと目を向けた。



“ユウナは…”


「……いや。説明は後で良い」



 王子はガルーダから私へと目を向けた。