* 竜の眠る国 *






「危険だ!すぐに出ろ!」



 そんなの分かってる!



「王子お待ち下さい!」

「入ってはなりません!」



 王子と呼ばれる彼を、周りの兵士が必死に止めていた。







 また、いつあの化け物に襲われるか分からない。


 でも……

 知りたいの。



 だって、あの化け物を私は知ってる。


 あの、青い瞳を―――




 バシャバシャと歩き進めると、ちょうど水面が胸元の高さになった。


 巻きつけた布がまとわりつき、歩くスピードが遅くなる。



「はぁ……は、ぁ…」



 頭上をグルグル回りながら、鳥が鳴き声をあげた。