「危険だ!すぐに出ろ!」 そんなの分かってる! 「王子お待ち下さい!」 「入ってはなりません!」 王子と呼ばれる彼を、周りの兵士が必死に止めていた。 また、いつあの化け物に襲われるか分からない。 でも…… 知りたいの。 だって、あの化け物を私は知ってる。 あの、青い瞳を――― バシャバシャと歩き進めると、ちょうど水面が胸元の高さになった。 巻きつけた布がまとわりつき、歩くスピードが遅くなる。 「はぁ……は、ぁ…」 頭上をグルグル回りながら、鳥が鳴き声をあげた。 .