「え…っ 無理よ!
化け物だってまだいるかもしれないし、入った人間は生きていけないって…」
鳥は湖に入れと言ってる。
確かに、逃げ道は目の前の湖しかないけど……
さっきの彼の話を聞く限り、湖に入ることは重罪って事で―――
これ以上罪を重ねるのはダメでしょ!?
立ち止まる私に、鳥は一際高い声をあげた。
「もう…っ 分かったから…!」
草木をかき分ける音と人の声が近づく。
一瞬、躊躇したけど、覚悟を決め湖に足を入れた。
「――おい!」
彼が慌てて止める。けれど、私はそのまま足を進めた。
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