「他のみんなは?」
チチチ…チ…チチチ…チチ
「……そう。良かったわ無事で!
それで、私の服なんだけど…」
一番聞きたいことを小声で話すと、鳥は一声あげ飛び立った。
その様子を見ていた彼は、厳しい表情で口を開く。
「君は、巫女か何かか?
君の服装を見た事が無い。……どこの国から来たんだ?」
彼は言って、一歩、近付いた。
私は慌てて後ずさる。
「答えられないか。
我が国の聖なる湖で、何をしていた?」
冷静な彼の声と共に、頭上から何かが落ちてきた。
相手がその何かに気を取られてるうちに、私は走り出した。
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