いにしえの、呪い(まじない)の唄。



 その唄を知る者は、金の装飾の杖を持つ貴婦人だけ。




“この”世界では―――















 金と紫の乙女が降り立つ時

 永き眠りについた竜は目覚め

 古き契約が結ばれる




 此処は、竜の棲む国



 守護獣の名を受け止めし時

 金と紫の乙女

 異世界の扉より出でて

 蒼き銀の竜が目覚めん






 ―――此処は竜の棲む国