* 竜の眠る国 *






ガチャガチャッ



 ドアはさっきと同じように鍵が掛かっていて、開かない。




ドンドンッ


「誰か居るの?

 居るなら開けて!」




 呼びかけるも、返事が無い。





 ―――そして。

 ふと、思い出した。



 さっきこの中で拾った鍵。

 白金の装飾に、ただの飾り物だと思ったけど……


 もし、ここの鍵だとしたら…?






 私は手にしていたプレゼントを無造作に床に置くと、急いで自分の部屋に向かった。