* 竜の眠る国 *





「――動くんじゃない」



 声と同時に、誰かが私の体に触れた。



「大丈夫だ…。これなら命に別状はない」



 ユリアン……?




 私の腹部を見て一瞬顔を堅くした彼。でも次の瞬間には、いつもの無表情になった。



「……れ…なら、良か……た」



 笑顔を作ったつもりだけど。
 彼の堅い表情を見る限り、失敗したらしい。





 もう、目を開けてるのも辛くて……




「……戻り……医師……そう………いや……で……」




 遠くで聞こえるユリアンの声。


 もう眠っても……いい、…かな………