……彼? 契約?
エルクは何の話をしてるの?
しかも、“あんな奴”って…?
いったい誰なの……?
「あの……さっきのって…戻るつもりだったの?」
『当たり前だよ!?
ユウナ一人行かせるなんてするわけない!』
エルクが鼻息荒く怒る姿を見て、私は申し訳ないのと嬉しいのとで、何ともいえない気持ちが胸一杯に広がった。
「……ねえ」
私とエルクの会話に入り込んだ声に、ふと我に返る。
―――巫女姫…!
振り向くと、ナイフは彼女の手に戻っていて、私達を睨みつけていた。
「………わたくしを無視して話過ぎよ…。
森の番人であるあなたが何故この娘を助けるのか知らないけど……この娘にはどうしてもこの世界から消えて貰わなくてはいけないの……」
巫女姫は、震える声で呪文のように話す。
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