―――光り輝く銀色の鱗。 そして、海より深い青の瞳。 目の前の“彼”は、空色の翼をゆっくりと広げた―――… “……ユウナ。 やっと逢えた” 見上げて、“彼”の声が頭に響いた。 「私も…… アナタに逢いたかった…」 何故かな? 涙が止まらない…――― 私の涙を見た“彼”は目を細め、頭上高くにあった頭を下げた。 私は、ゆっくり手を伸ばして、彼の首に手を回した。 .