* 竜の眠る国 *





 カツカツと足音を響かせ、松明だけの明かりの中歩いてると、さっきより一回り小さな扉が目の前に出てきた。




「これ…」


 石でできた扉は、何かが彫られていて。

 その“何か”を知りたくて、ゆっくり扉に近付いた。




 その“何か”は、翼を広げた竜で。


 ガルーダとも違う、全く別の竜の彫刻だった。






「これも竜なの…?」


 扉をなぞるように触れると、竜は今にも飛び出てきそうなくらいに、細部まで細かく彫られていた。