「そこにいるのは誰だ!」 叫び声に、振り向いた。 ガチャッと切っ先の鋭い槍を兵士三人に突き付けられ、私はその場から動けない。 「貴様は何をしている」 言われて、両手をあげていた私はチラリとエルクを見る。 私の首に槍を押し当てる兵士は毅然としていたけど、他の二名はエルクを見るなり顔を見合わせ、挙動不審になった。 「森の番人が何故こんな場所にいるのです。 それに、この娘は」 挙動不審の二名を睨みつけ、エルクに話しかけた兵士。 その呼びかけに、エルクは答えなかった。 .