* 竜の眠る国 *





 私達以外、生物も植物も全て、眠りについてしまった。



 目の前で眠るユリアンに、ソッと近付く。






「……ごめんなさい。

 でも……これしか方法がないの。

 許して……」



 彼の伸ばした手を握った。




『……ユウナ、術が切れる前に行こう』


「ええ…」



 涙が一滴、彼の手に落ちた。


 ゆっくり立ち上がり涙を拭う。




「……行くわ。私」



 最後は微笑んで……その場を後にした。