「ナタル、噂話はそれくらいになさい」
溜息混じりにマーサが叱るけど。
ナタルは心外だとばかりに目を見開き口を開いた。
「あら! マーサ様もご存知でしょう?
御神託だとかで神官達が騒いでいるけど、あれだって元を辿れば、神様の御告げというより、教会が王族との繋がりが欲しくてそう言ってるだけだって」
「そんな噂に踊らされてどうするの」
流石にマーサの口調が変わった。
それでもナタルは口を閉ざすことなく眉をつり上げる。
「噂なんかじゃありませんわ!
神官達の横暴な姿!
神の使いだかなんだかしりませんけど、この間だって神殿の敷地に迷い込んだ子供を鞭で叩いてたんですよっ?」
「え…っ」
「……お喋りはその位でおやめなさい。
さ、食事の支度を手伝って。
ユウナ、私達は少し部屋を出ます。何かあったら呼び鈴を鳴らして下さいな」
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