「……君を、来た世界に帰してやれるかもしれない」 その言葉に、涙と思考が止まった。 「その前に、君に聞きたいことがある」 “帰れるかもしれない” シオンの言葉が、何度も頭に流れる。 帰れる…… 私は、帰る。カインの元に…――― 「ユウナ…?」 「………」 返事をしない私の顔をのぞき込む彼。 私は俯き顔を上げずにいると、よほど顔色が悪かったのか、彼は私の体を少し力を入れてベッドに倒した。 .