* 竜の眠る国 *







「ユウナ」




 窓からぼんやり外を見ていると、ユリアンがいつの間にか部屋にいた、。


 いつもシオンの傍にいるのに……まだ彼は彼女と一緒なのかもしれない。




「……おい」



 返事をしない私に、彼は近づき少し低い声でまた呼ぶ。


 私は一度目を瞑り、後ろの彼に体ごと向いた。



 そして、私を見た瞬間、彼は目を見開いた。





「……また泣いてたのか」


 言いながら、手を伸ばす…―――



バタン…ッ


 彼の指が私の頬に触れる前に、乱暴に開いた扉の音にビクリと体を震わせた。


 ハッとしたユリアンは、手を引いたと同時に、私の前に立ち扉に目を向ける。



 扉を開けたのは、シオンだった。