* 竜の眠る国 *





「……よい。もうそなたの好きにすればいい。

 巫女姫との結婚も、そなたのいいように。


 ……本当に、そなたは頑固だなぁ…」



 王様は呆れたように呟くと、去れと言わんばかりにあっちに行けと手を振った。

 それに合わせ、シオンは私に目を向ける。


 その青い瞳に、ツキンと胸が痛んだ。




 彼はそのまま目を隣の兵に向け、「拘束を取れ。彼女は連れ帰る」そう告げると、慌てて兵士は私のロープを解いた。




「シオン……私…」



 無事を確認するように、私の手首の痕をなぞる彼。



「扉の外にユリアンがいる。君は部屋に戻るんだ」



 無事を確認すると、私の肩を掴み兵士に引き渡した。