最後にみたのは、美しい銀の竜。


 いつまでも醒めない夢の中で、私は彼を追いかけ続ける―――…







『お願い……そばにいて……』



 彼は振り向きもせず、私に背を向けたまま。






『お願いだから………離れていかないで…!


 私は……』







“私は”………?







『私は、あなたが――――』











 言葉に出来ない想いに


 閉じた瞳から、涙が一筋流れた………