* 竜の眠る国 *





「ナタル、そちらは終わった?」

「はい。湯加減もよろしいかと」

「ありがとう。

 さ、ユウナ。手伝います」


 言いながら、全てのカーテンを広げ終えたマーサは私に近づき、ドレスに手をかけた。

 慌てる私を無視して、一瞬でドレスを脱がす彼女。



「まずはそちらから入ってちょうだい。
 汚れを落とさなくては」


 言われて急いで入ったのは、泡で中が全く見えない浴槽。

 腰までの湯に泡が大量に浮かんでいて、体がほぼ見えない。


 これなら――と、思っていたら。



「失礼します」


 ナタルと呼ばれた女の子がスポンジ片手に私の体に触れてきた。


「えっ なに!」

「お体を洗います」

「いやいやっ 結構です!」


 嫌がる私をよそに、すっかり塗れる体制になったマーサも参戦して私を軽く押さえつける。