* 竜の眠る国 *





 この国の人どんだけ食べるの?!


 信じられない!



 目を見開いて、マーサと料理を見比べてると、


「まぁ良いわ。少ししたら果物を出しましょう。

 さ、湯浴みの準備ができたわ。こちらへ」


 彼女はそんな私の気持ちに気付かず、“まだ食べなきゃいけないのか…”とうなだれる私の手を引き、歩き始めた。









「ふふっ 綺麗な金色の髪ね。丁寧に洗わなくちゃ」



 そう言って、笑うマーサの髪は焦げ茶色。


 私とカインはママに似て金色の癖毛で。みんなは羨ましがるけど、私は真っ直ぐな髪が良かった。


 ……シオンのような。