瞬間―――
「ユリアン様!何をなさっているのです?」
先ほどの女性が勢い良くカーテンの中に入ってきた。
「カーテンの中まで入られて何をなさっているのですか!」
マーサが腰に手を当てツカツカと詰め寄る。
慌ててユリアンを見るが、彼は眉を下げ苦笑いしていた。
「僕は何もしていませんよ」
「じゃあ何故この子は泣いているのです?」
彼が両手を挙げ無実を訴えるが、マーサは私を見てさらに彼を問い詰める。
「違うの…!彼は私を慰めてくれて…」
慌てて私が止めるけど、マーサは私を一瞥してすぐ目をユリアンに向けた。
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