ギュっ。 後ろから抱きしめられた。 「え!? 玲、先生?」 私が名前を呼ぶと、玲先生は、私を抱きしめたままこう言った。 「明奈、俺、お前が好きなんだ。」 先生、今、明奈って。しかも…。 それは、まるで都合のいい夢を見ているようで。 「先生、ホントですか。」 私は、ずっと抱きしめている玲先生に聞いた。 「ホントに決まってるだろ。」 ああ、私って運がいいのかな。 「私も大好きです。玲先生。」