先生は立ち上がり、うーん、と思いっきり伸びをした。 「チャイムが鳴ったな。もう、わかんないとこない?」 「あ、無いです…。ありがとうございました。」 「いやいや。また、わかんないとこあったら言ってな。」 「はい。さようなら。」 私は、ノートや教科書をカバンにしまい、 教室の入り口に向かった。 すると、