「はいはいお待たせー!」
大きなトレーに3人分のケーキと飲み物が運ばれてきた
「わあ!美味しそう」
「ミカちゃんは紅茶飲める?ご希望は?」
「レモンティーでお願いします」
「りょーかい」
紅茶の淹れ方がきれい
ヨシキ先輩って見かけによらず女子力が高いんだなぁ
「翔ちゃんはコーヒーでよかったよね?」
「ああ」
「はい、どうぞ」
「・・・なんで缶コーヒーなんだよ」
「えー、別にいいじゃん。淹れるの面倒だし」
コトン、と翔先輩の前に置かれた缶コーヒー
あ、ブラックだ・・・・・・なんか、大人っぽい
私は苦いの苦手ながらコーヒーなんか飲めない
「ミカちゃん、お待たせ。レモンティーとミックスベリーのタルトね。召し上がれ」
「ありがとうございます!」
パクっとケーキを一口。
「・・・・・・おいしい!」
ミックスベリーのソースは酸味が効いていて、中のカスタードクリームとすごく合っていて
紅茶も香りと口内に残る風味に、どんどん手が進んだ

