『キミと一緒に』




「それより、今日はどうしてここに?」


そうだ、翔先輩に言われて思い出した

本来の目的を忘れてた・・・!


「部活の、見学に・・・」

「えっ!?部活見学に!?それ本当?翔ちゃんやったよ!オレめっちゃ嬉しい」

「・・・うるさいなあ。ってか何したの」


眉間にシワを寄せる翔先輩とは反対に、ヨシキ先輩はいきなり目を輝かせた


「毎日男2人だけの放課後って寂しいじゃん?華が欲しくてさあ・・・・・・書いてみた」

と、ヨシキ先輩は部活一覧の紙をヒラヒラさせた


「"新入生歓迎。まったり空間へぜひ"・・・・・・何これ」

「新入生募集出してみたんだよ。もし女の子が入れば楽しくなるかなーって」

「お前なぁ・・・」


・・・・・・ヨシキ先輩って、もしかして極度の女の子好き?

さっきも私を見た瞬間大騒ぎしてたし



「でも、まぁ・・・・・・ようこそ、ミカちゃん。ここ、座っていいよ」

イスを引いてくれる、先輩のエスコート───

すごく、優しい


「・・・ここは何をする部活なんですか?」


「んー、ここはね、部活というよりかは、放課後に集まってただお話しするんだ」



そうして、ヨシキ先輩が部活の内容を話してくれた