顔を上げると、そこにはユキがいた。

「ちょっとぉ、あんた誰よぉ?」


女性社員が怪訝な顔をする。

「和樹の彼女!恋人なのよ?文句ある?」

女性社員は驚いたように目を見開いたけど、すごすご去っていった。


「ふふ。私の彼はモテモテね~。」

ユキが俺の方を見つめてくる。ホント、そっくりだな…。