「それは…!」

あたしは体を乗り出した。

「あの事件の日から、和樹さんから預かってた。捨てても、なおしておいてもどちらでもいいからって。」

斗真が渡してくれたのはキレイなネックレス…。

「俺にはそんなことできない。やっぱりお前…和樹さんが好きみたいだしな…。」

和樹さんが…くれた…。

そのとき、あたしの中で何かが動いた。