「和樹…さん…あたし…」

「バカ!お前ホントにバカだよ!なにしてんだよ!」

俺は言いながら優華の手を強く握りしめる。


「ごめん…なさ…い…」

酸素マスクをつけているせいか、うまくはなせないようだ。
「…違う…違うんだよ…。」

俺は俯き目をつぶる。