「これでいいです…。プレゼント兼、この前の…仕返しです。」 あたしはあわてて布団をガバッとかぶり、和樹さんに背を向ける。 しばらくして、和樹さんは静かに部屋を出ていった。 キス…しちゃった…。 触れるだけの、キス。前に和樹さんが、あたしを泣きやましてくれたみたいに、何気なくしたかったけど…。 わざとらしくなかったかな? そんなことを思いつつ、あたしは再び眠りについた。