ずっと、この温もりが欲しかった…!!

 でも、それはやっぱり夢でしかなくて。目が覚めた途端、幻のように消えてしまった。愚かだ、と自嘲する。いつまで縋っているのだろうか。戻らない温もりをいつまで求め続けるのだろうか。馬鹿だ、私は。
いい加減起き上がろうとして、ふらふらと倒れこむ。めまいがした。額に手を当ててみて驚く。熱い。熱を出してしまったようだ。そういえばいやに寒気がする。雨が降って冷えていたのに薄い寝間着1枚で夜を明かしたせいか。もしかしたら、さっきまでの物思いもこの熱のせいかもしれない。
仕方なく、もう一度ベッドに潜り込んだ。