唯〜side〜

「今日から高校生か。」
私はオープンスクールで見かけたかっこいい先輩を探すために学校の廊下をウロウロしていた。
友達の芽衣ちゃんは私にあきれてる。
「その先輩、卒業してるってことはないの?」
「大丈夫!靴の色が2年生だったから(*^^*)」
私は自信満々に言った。
「ところで。芽衣ちゃんは何部に入るの?私はもちろん中学の時からやってる吹奏楽だよ。」
芽衣ちゃんはやっぱり中学の時からやってる陸上かなぁ?
「私は…唯ちゃんと一緒の吹奏楽だよ」
ほらね。やっぱり陸上…え⁉
「何で⁉何で吹奏楽なの?」
まさか芽衣ちゃんが吹奏楽…⁉
「音楽好きだし♪」
そかそか。
じゃあ、これから一緒に音楽できるのかぁ。
楽しみだな♪

楽器はやっぱり中学の時からの…テナーサックス!
低い音、かっこいいもん。
私が一番大好きな楽器かつ、これから一生一緒の相棒さんです!


「芽衣ちゃんは何の楽器するの?」
そうきいた私。そうしたら芽衣ちゃんは…すっごくすっごくしんけんな顔で言った。
「アルトサックス」
この時なんで芽衣ちゃんが真剣な顔で言ったのか今の私には分からなかった。
けど、そんなこと気にせず
「そうなんだぁ。なら芽衣ちゃん、私と同じサックスだね♪これこら毎日一緒に練習できるじゃん、楽しみだな。」