「おはよう」


なんでここにいるの…?
あたしは、傷つきたくないのに。


「どうしたんですか? 」

「なんで敬語なの? 」

「別に…」




「携帯落としていったでしょ? 昨日。」

「え? 」

「はい、拾っておいた。」


そう言って、あたしに携帯を渡す…

その時、一瞬だけ手が触れた。



「いやっ!!!!」

咄嗟に叫んでしまった。
自分でも驚くくらい大きな声で。

携帯はあたしの手から滑り落ちた。