「あのさ、いつまでこっちにいるの?」 「え? いつまでって… ずっとだよ。」 は?! 一時帰宅とかじゃなくて? だって、もうこっちには家ないんだよ? 海外に行くときに売っちゃったんじゃ… 「売っちゃった家、また買ったんだ。」 あたしが考えていることを見透かしたように答える。 確かに隣の家… “琥珀の海外に行く前の家” は今も誰も住んでいなくて… 「だから、またよろしくね? 莉宇?」