ふと、西巻からそんな言葉が漏れる。



「西巻!ごめん……」 



「そんなことより頼れって言ったじゃん!俺が受け止めたから良かったものの……」



「ご、ごめん」




「別に松井に謝らせたい訳じゃないんだけど……」



「ごめん」



それ以外になんて言えばいいか言葉が出てこない。



「でも、松井が無事でよかった!」



抱きしめる力が強くなる。




のと同時にあたしの胸のドキドキも早くなる。

なんでこんなときめいてるの


相手はあの西巻だよ!



どうして?




ねぇ、これって






好きってこと?