「ちょっとぉ、これ、あたしのよぉ」
「っ!?」
誰かの手があたしの手と重なる。
「ねぇ、この鮭おにぎりあたしのなのよ!横取りしないでよぉ!って聞いてるあたしの話!」
相手は、ごっつい男の人だった。
……おねぇ系の。
「ねぇ、聞いてるって言葉も聞いてるのアンタ!」
「聞いてます!だからといってこれだけは譲れません!」
だから諦めてよ!
「そう……そんなに鮭おにぎりが好きなのね……」
「まぁそういうことになるね」
西巻の鮭おにぎり愛にはさすがに負けるけども。
「そう……」
お、諦めるかっ!?
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