発表の後、グループごとに固まるようにセバス先生に指示された。
「・・・・・・・」
ち…沈黙。
第4班はとても静かな雰囲気で漂っていた。
他のグループはうまくコミュニケーションを通わせている。
…てゆうか。
「小倉杏子って誰だよ」
どうやらナツキも一緒な事を思っていたらしい。
「知らないよね」
私もナツキの質問に肩を上げて応えた。
波風アオは相変わらず無口で首だけ横に振った。
聞いたことのない名前である。
私は大体一緒に住んでいる魔界の同期はほとんど知っている。
もしかしたら、遠いところから来た人なのか。
彼女が気になる。
