純白の服に包まれていた女の子。
服とも言えない薄い布切れだった。

「お前‼︎怪我してるじゃね〜か‼︎」

恭弥が近づいた時に紅い痣が、見えた。
痛々しいあとだった。

「死にたい…」

その女の子が最初に発した言葉。
それは死にたいだった。

恭弥が触れようとした時、手を弾かれた。

「いいから来いよ‼︎」

恭弥は黙ってその女の子を担いで家まで帰った。