遠い懐かしい記憶を思い出しながら、ミリアンはルルが待つ牧草地へと向かっていました。


「あの子なら、きっと大事にしてくれる・・・。ね、ルナ」


いつものように、ルナとの思い出を自分の胸の中だけにしまいこむと、暗くなった空に浮かぶ半月を見つけて、ミリアンは微笑んでいました。