ルルは申し訳なさそうに三人に向かって頭を下げます。

「・・・違う」

ようやく黄色の髪の毛の男の子が一言。

「・・・?」

ルルはリンゴを取って悪いのではなかったのかと、少しばかり安心しました。

ルルはムシャムシャとリンゴを食べているポニーに向かって 「良かったね」 そう言うと、ニコッと微笑みました。

「ねぇ、わたしはルルっていうのよろしくね」

ルルは三人に向かって、先ほどポニーの前で練習していたものを披露します。
スカートの裾を少しだけ掴み、軽く下がってお辞儀。
洋服が少しだけ汚れてしまったけれど、ルルはとても満足げにしています。

しかし、三人の様子は変わることはなく、今度はルルを睨み付けました。


「おまえ・・・」

「気味悪い」

「違う・・・色」


夕暮れ時、少しばかり冷たくなった風が吹きます。

三人の言葉の意味は、ルルには判りません。
意味すら判らない、それでも、ルルの心は、気持ちは、痛みはじめていました。