ルルとポニーの初めての冒険が始まりました。

今までに見たことのないお花や、昆虫、景色に、ルルの心はワクワクとドキドキでいっぱいです。

木と木がお辞儀してできたような緑のトンネルをくぐり抜け、その向こうには、ミリアンが水を汲みにいく小川が見えてきました。
ギシ、ギシと音がなる小さな手すりのない橋をルルは平気な顔で渡っていきます。
ルルは向こう側で、ポニーが来るのを待っていました。

小さな手をパンッパンッと叩いて、
「ポニーおいでー」
と呼びかけます。
ポニーは垂れさがった耳をブルブルッと震わして恐る恐る橋を渡りました。

ルルは頑張って渡ったポニーに抱き付きます。

「頑張ったね、ポニー。こんなにお外は広いんだね。それに、ルルはすごく楽しいわ。歩いても、歩いても違う世界で行き止まりは見えてこないんだもの」

ポニーはヒヒンッと一鳴き。ルルの後を追いかけるのに必死でした。