とりあえず教室見回してみる
やっぱりみんなざわついている
なんとなく、話せるやついないかな
あ!!
目線の先にいたのは
読書してるメガネの男子
そいつは話しかけるやつはいなさそうだ
「ねぇ、おはよ」
目線を本から俺に移す
「はじめまして、おはようございます」
堅ッ
敬語
つか何で敬語?
初対面だからかな
「名前は?」
「そういうことって、まず自分が名乗ってからなんじゃないですか?」
しまった!
突っ込まれてしまった
「ああ、ごめん。俺、樹。松尾樹な!」
「僕は、浅岡誠って言います」
「浅岡くんね、よろしく」
握手を求めて手を出すと
浅岡くんは本をまた読み出していた
もーいいや
暑苦しく思われんのもあれだからなっ
